Super Heavy Booster
4/20にアメリカ・テキサス州でスペースX社の大型宇宙船スターシップの打上げが行われました。すでにみなさんご存知だと思いますが、打上げ4分後に爆発し試験飛行はできませんでした。私もニュースで中継を見ましたが、アメリカは明るいですね。先日のH3ロケットの打上げ失敗の時と違い、全く悲壮感が伝わってきません。イーロンマスク氏はじめチームスタッフも残念そうではありましたが、「多くを学んだ」とコメントし実に前向きです。前向きというのは、次に向けてワクワク感が伝わってくるという意味で、それは観客を見ていても明らかでした。まるで、新種の花火でも見ているかのようです。確かに、こんなバカでかいブースターロケットが打上がるのは、見ていて「おいおい本当かよ」って気になりますよね。
そこに今度は、日本のベンチャーispaceのランダー月面着陸失敗のニュースが一昨日飛び込んできました。惜しくも、燃料切れで減速制御ができなかったそうですが、「貴重なデータが取れた」とこちらも前向きです。何か、ホッとしたと同時に日本のベンチャー、支援企業を心から応援したくなりました。でも、このランダーもスペースX社が昨年末に打上げてくれたんですよね。
早く日本のH3ロケット打上げも軌道に乗るといいですね。こちらは国の威信を背負っているようで、失敗すると大変です。少なくとも、先日行われた失敗後の記者会見を見ていると、一技術者として同情します。頭を下げる対象なんてないと思うので、次回は思う存分力を発揮してもらいたいと思います。心から応援しています。。。
と、ブログに上げようとしたら、今朝の産経新聞に同じような趣旨の記事が載っていました。みんな、同じ印象を持っているんですね。まさに、宇宙産業に関しての国の本気度が試される局面に差し掛かっていますよね。一体どうするつもりなんでしょう。国が主導するのか、アメリカのように大胆に民間への移譲を進めるのか、この先を考えると最重要分野だと思うんですけどね。航空産業の二の舞にならないことを心から祈ります。