ドイツの景色:田舎のフェリー(Wettin)

ドイツ人スタッフの進言もあって、ど田舎のWettinというところを訪ねました。彼は近くのLeipzig(都会)に住んでいるので奨めてくれたんでしょうが、Dresdenからだと200kmくらい。ちょっと出かけるには中途半端に遠いところです。かといって、宿泊する距離でもないので日帰り。西へ向かう14号線を走り、Leipzigをすぎ、Halleを抜けるとWettinの近くまで辿り着きます。

Halleといえば、忘れもしません。海外出張でMünchenからDresdenへ向かった際、悪天候ディレイで出発が遅れに遅れ、飛び始めたもののDresden空港に着陸できずHalle空港に着陸しました。その後、数時間待って臨時バスでDresden空港に向かいましたが、結局ついたのが明け方3:00位。この時間にホテルに入っても正規の宿泊料金を取られ、シャワーを浴びて朝食をとっただけ、ほとんど寝ずに打合せに向かいました。なのでこの地名は覚えているんです。まあ、ドイツ出張では、度重なるゲート変更とか、フライトキャンセル、ダブルブッキング、ロストバゲッジ、トランク破損、色々ありました。中でも一番ひどかったのは、パスポートコントロールで別室に連行されたこと。ここで待ってろとか言われて。。。何があったのかと思ったら、税関の職員が ”入国スタンプの日付を間違いました” って、おーい!ごめんなさいくらい言えよ!そんなことが日常茶飯事なので、この国では理不尽な出来事には、いちいち反応しなくなりました。大好きな国ですが、そう思わないと ”お客様は神様” の日本人は暮らしていけません。

Wettinに話を戻しましょう。ここは、Saale川沿いの崖の上に建つ、赤い屋根の城がランドマークで、対岸へフェリーが運行しています。昔から通行料をとって財を成したんでしょうね。想像ですが。城の対岸には道が途切れているのが見えるだけで、他は何もありません。フェリーは常に往復しているので、動く橋のようなものですね。いっそのこと橋を架けてしまえばどんなに便利かと思いますが、ドイツ人のこだわりなんでしょう。でも、そんなことは、どうでもいいのです。天気も良く、田舎なので空気も澄み切っていて、気持ちがいいので辺りを散策してみます。河岸に沿って歩いてみますが、店も閉まっているし、なんとも寂しい感じです。

せっかく来たのだから、とりあえずフェリーに乗って対岸に渡りましょう。まず、フェリーに乗り込んだら船頭さんに50セントを渡します。ベルが鳴って動き出し、ものの1分ほどで渡り切ってしまいます。川辺を見物する時間もありません。観光の役にもたっていないんだから、なおさら橋をかけりゃいいのにと思ってしまいます。怪訝そうな船頭さんを尻目に、対岸へ降りたものの、予想通り何もありません。というか、佇む場所すらありません。うーん、しかたがない戻るか。

”何をやっているんだ、この日本人は?” って間違いなく思っている船頭さんに、帰りの50セントを渡し、城の方に戻って来ました。 まあ、ベストアングルで城の写真が撮れたので良しとしましょう。どうですか、城の写真、綺麗でしょ。皆さんもドイツ訪問の際は、ぜひお楽しみあれ!