ドイツの景色:川沿いの渓谷(Bastei)

ドイツの素晴らしい景色を紹介するこのシリーズですが、お膝元にネタがあることを忘れていました。今回訪れるのはDresden近郊の景勝地Basteiです。Dresdenに住んでいてちょっと息抜きに出かける際、まず候補地に上がるのがここ。Dresdenからだと、30kmくらいですかね。日本人にはあまり知られていないElbe川沿いの渓谷ですが一見の価値があります。と言っても、私はいつももう少し足を伸ばして温泉地Bad Schandauまで行っていましたので、Basteiは横目で見ながら通り過ぎるいつもの景色という印象。。。温泉というかサウナ事情についてはまたの機会にお話しするとして、話を戻しましょう。

Basteiは対岸から見える景色もなかなか素晴らしいので、写真でお分かりのとおりDresdenから観光船で訪れるのもおすすめです。晴天率の高い初夏に、ゆっくりとビールでも飲みながら観光船で川下り(実際は川上り)。実は、ずっとやりたかったのですが出来ずじまい。不思議ですよね、いつでも出来ると思って後回しにしていると、こうなってしまいます。今度、観光でドイツを訪問したら絶対に楽しみたいと心に決めてます。

大きな駐車場に車を停めて、森の中を歩いて行くとホテルとかレストランが集まった入り口に到着します。入場券を購入し渓谷の中に入っていくと、砦のように道が張り巡れされ(実際、砦だったようですが)、ひと回りするには1h以上かかります。観光客も多く、小さい子供連れを見ると心配になってしまいます。どこに行ってもそうなのですが、こちらの景勝地は危険と隣り合わせ。そう、策がなかったり、あっても子供が通れる隙間があったり。柵の隙間から足を投げ出して座っている子供の横で、おしゃべりしている親の心境は日本人にはなかなか理解できないものがあります。まあ、自由だけど自己責任でね、ということなんでしょう。遠くを見ると、ロウソクのようにそびえ立つ崖をクライミングしている人がいます。よく目を凝らすと、あっちこっち虫のようにいっぱい人が張り付いているのが分かります。ここは、ロッククライミングの聖地なんだろうか? いつも思うけど、命知らずですよね。少なからず、正常性バイアスがかかっているとは思いますが、私には想像すらできません。。。今回はどうも話がずれます。元に戻しましょう。

Basteiは道に沿って歩き回ればいいので迷うことはありませんが、道幅が狭いので立ち往生したり、View pointでは撮影待ちをしたり、想像するより時間がかかります。道によってはUp-downもあり体力的には結構きついですが、所々に要塞であった頃の遺跡のようなものが残されていたり、見飽きることはありません。時間が許せば、河岸まで降りて行くこともできます。

ひと回りすると、あなたも程よい疲れでおいしいビールを楽しむことができます。Dresdenを訪れた際は、もう少し足を伸ばしてBasteiも是非楽しんでくださいね。ではまた。。。