ドイツの街歩き:塔とマスタードの街(Bautzen)

Dresdenから4号線を東に50kmくらい走ると、Bautzenという街に入ります。ここは塔の街として有名なのですが、もう一つ、ドイツではよく見かけるBautz'ner Senfというマスタードが特産です。日本人の技術者には、味の違いがよくわかりませんが、マスタードといえばこれなのだそうです。秋晴れの一日、Bautzenを訪ねてみました。


街は川沿いの崖の上に展開されており、自然の要塞という雰囲気です。この街のシンボルである数々の塔と相まって、どこか中世の街に入り込んだ錯覚を覚えます。街はこじんまりとしていて狭く、駐車スペースがなかなか見つかりません。ようやく、街のど真ん中に位置しているSt.Peter 大聖堂の駐車スペースが空いたので、車を停めます。早速、隣り合って見える塔は、手前に時計が見えるのが市庁舎の塔、奥が大聖堂の塔(鐘楼?)です。さあ、街をぶらついてみましょう。


まず、頭の中でも異彩を放つのが、H2ロケット先端のフェアリングみたいなタンク?が特徴のAlter Wasserturm(旧水塔)です。街自体が高い所にあるので、ここに生活用水を貯めて給水していたんでしょうね。どうやって溜め込んでいたのか気になりますが、それにしても巨大です。そして少し遠くに見えるのが、Nicolaiturm(ニコライタワー)です。洒落た形をしていますよね。


川まで降りてくると橋が架かっており、塔と直結しています。丸と四角の塔がツインタワーのように聳え立っていますね。写真が暗いのは、崖に立てられているからです。まだいくつかの塔が確認できますが、歩き回っているとこの街の博物館を見つけました。中に入ってみると、街の歴史展示物、特に衣装(民族衣装のようなもの)や、日用品の展示がメインで、当時の生活の様子を感じ取ることができます。


小さな街ですが、歩き回っているともう夕暮れ、お腹も空いてきたので夕飯にします。郷土料理がいただけそうなレストランを見つけたので入ってみましたが、典型的なドイツ料理(肉+ポテト+ちょっと苦手なザワークラウト)でコメントのしようなし。今日は運転しているのでビールもAlkoholfreiでいただきました。店員が、妙に親切に対応してくれたのが好印象的でした。ドイツ人って無愛想なイメージありますが、接待業のスタッフ特にレストランのスタッフはみんな気さくで、親切そのもの。無愛想なのはスーパーの店員くらいです。。。さあ、日が暮れてきたので今日のところは帰りましょう。


Dresdenに戻ると、実はここも塔で有名な街。明かりが灯ると街全体を幽玄な雰囲気が包みこみます。いつも遠出をして帰ると、この景色が迎えてくれます。技術者は、これで月曜日から、仕事を頑張れたのです。 ではまた。