学生たちの夢?
今朝、神奈川大学宇宙ロケット部・高野研究室が製作した小型ハイブリッドロケットの打ち上げを見てきました。今週、技術士会仲間のWさんから情報をいただき、ワクワク感いっぱいで見学させてもらったんです。
打ち上げは6:45予定だったので朝4:30に東海村を出発し、浪江ICまで車で約1時間30分の道のり。身も凍るような早朝、多くの方に見守られ打ち上げは成功しました。
技術者にとっては、初めてのロケット発射見学。要領がよくわからず隣でカメラを構えている人と、「遠いですね〜、やぐらの様なものがあるあそこですかね〜」とか話しながら、発射時間が来るのを待っていました。
だんだん夜が明けてくると、ロケットらしきものが発射台にセットされているのが確認できました。もうちょっと、近くで見せて欲しいんだけど、安全を考えてのことなんでしょうね。
程なくすると、突然、「ただ今、点火しました〜」とのアナウンス! え、ちょっと待って、ちょっと待って、、、
見学者がざわついている中、、、突然「ドヒューン」という爆音が響いて、学生たちの夢をのせたロケットはあっという間に、空に吸い込まれていきました。それは、一瞬の出来事でした。「え〜、いきなり〜」「カウントダウンしてよ〜」と、周りの声。
なんだか、ロケットというよりは、まるでミサイルのよう。
まあ、液体、固体、ハイブリッド、どんな推進機構を使うにしても両者に技術的な差はないんだろうけどね。軍事転用できない仕掛けなんてないだろうから、この領域の技術者の心境はどんな感じなんでしょう。そんなことを言っていると、他の分野だって同じだよね。実用化は使う側の良心に委ねるとしても、技術者としては身勝手な印象も残るしね。寒さと、寝不足のせいか、妙なことを考えてしまいます。
そういえば、今日常磐道で浪江ICまで来ましたが、福島第一原発に近づくと放射線量が0.1μSv/h付近から、一気に1.7μSv/hまで上昇するんですね。もう13年以上経つのに、、、明らかにこの付近だけ1桁上昇するという衝撃的現実。今日まざまざと突きつけられた思いです。 " 技術者には、経済合理性だけで判断してはいけないこと、譲ってはいけないことが多々存在します " 忘れてはいけない教訓です。
というわけで、あっという間に初めての発射見学は終了してしまいました。でも、小型のロケットでさえこんな感じなのだから、H3Aの発射とか、迫力は物凄いんだろうな。時間があれば、種子島とか行って見たいですけどね。あれは、抽選とかなんですかね?それともツアーとかが組まれているんですかね?よく分かりませんが。。。
帰りに立ち寄った道の駅なみえは、クリスマスモード。そう、もうすぐクリスマスです。
寒いはずですよね。早すぎて、気持ちがついていけません。
ではまた。。。