K小学校での理科教室
先日、石岡市のK小学校で " おもしろ理科先生 " なるイベントを開催してきました。" おもしろ理科先生 " っていうのは、茨城県が主催する子供たち向け理科教室で、興味を持って頂いた個人 / 団体から申し込みを受けて行います。私が所属する日本技術士会茨城支部でもお手伝いさせて頂いており、声がかかればすぐに対応できる体制を整えているんです。
今回はK小学校から要請があり、3年性を対象に実施してきました。
テーマは、" 重心を探そう " を選択して頂いたので、関係する工作 / 実験を5つ準備しました。せっかく声をかけて頂いたので、内容盛りだくさんで開催しようと思い、ちょっと時間内に収まらないかな、、、くらいの意気込みで対応しました。内容としては、マジックのような、子供たちが驚くような内容を希望しますということだったので、
・ バランストンボ製作、実験
・ K地区を例に、地図の重心を探す実験
・ ビール缶立て実験
・ 坂道を駆け上がるロートの製作、実験
・ 浮沈子の製作、実験 (重心には直接関係ないですが、私が見せたかったので、おまけで、、、)
を選びました。重心に関する事前講義を含め、これらを約1時間半で実施しました。
3年性ですからね、バランストンボを最初に持ってきたのは正解でした。型紙を切り取り、色を塗って、折り込むことでバランスを調整するというものですが、みんな思い思いに楽しんでいました。今回は、バランスを確認するために竹ひごを、スタイロフォームの台に突き刺したものを使いましたが、みんな上手にバランスをとっていました。
その後、地図の重心さがしとビール缶立てを行いました。一番準備に時間がかかった地図ボードですが、これに関しては反応は正直微妙な感じ。2本の糸を使って重心を探すのですが、それよりも重心を確かめるために " やってみて " と紹介したバランストンボ用の竹籤にボードをのせてバランスをとり始めました。1人がやると、当然みんなやり出しますよね。なんと、みんな上手にバランスをとっていました。これには講師陣も驚き!糸なんか使わなくても重心を上手に見つけてしまいます。重心探しよりも、子供たちは竹ひごの上でバランスをとったという満足感でいっぱいでした。
ビール缶立ては、もともと技術士会のメンバーの宴会芸から採用したものです。理科教室には不似合いなビール缶が写真には写っていますが、実験に缶を使っただけですよ、もちろん。 実は、缶の底に面取りをしているビール缶じゃないとこの実験ができないんですよね。" ピサの斜塔がなぜ倒れないか " を説明するための実験ですが、内容は簡単。面取り部分で立つように中に入れる水の量を調整し、バランスを取るのです。要は、面取り部分の真上に水の重心がくるように水の量を調整します。子供たちはなかなか立てることができず苦労していましたが、最後はみんな立てることができました。
" 坂道を駆け上がるロート " は、ロートと坂道の接触点がずれることで、あたかもロートが坂道を登っているように錯覚するという実験です。ロートは2つのミニコーンのフランジ部分を接着し製作。坂道は事前にキットにして準備しておいたので、組み立てれば丁度いい坂道を作ることができます。詳しく教えなくても、ものの2、3分でみんな作れてしまいました。これにはびっくり。そして、何も教えていないのに、" 坂道とロートの接触点が変わるからこっちに転がるんだよね " って発言する子がいました。作ったことあるの?って聞いたら初めてだって、、、末恐ろしさに加え、日本の未来も捨てたもんじゃないなと実感させられました。
最後に行った浮沈子は、まさにマジック。プラスチックの醤油差しの口にM6ナットをねじ込み浮沈子を作成、中に入れる水を調整して水の入ったペットボトルに投入します。ペットボトルの蓋を閉め圧をかけると、浮沈子が沈むという代物です。" えー、なんでー " って驚いていた子供たち、最後には全員できるようになりました。浮沈子の中に入れる水の量を調整するのが、ちょっと難しかったかな、、、
今回は、学校の理科室を使用させて頂いたので水を使った実験もスムーズに行うことができました。学校で行うメリットがここでも発揮された感じです。ビール缶を倒したり、ペットボトルの水をこぼしたりした際にすぐに対処できるよう、準備万端で臨みましたが、意外と何も起こらず、ある意味ちょっと拍子抜けした感じでした。
最後に感想を聞いた際に、真っ先に出たのがバランストンボ。結局、凝った工作よりも簡単に楽しめるものが子供たちにうけるんですね、、、もうこの世代からコスパ、タイパが身についているんだろうか、、、勉強になりました。
結局、1時間半のプログラムでしたが、なんと、スムーズに進みすぎて30分程度時間が余ってしまいました。1時間半に収まるかどうか心配していた自分が馬鹿みたいです。というわけで、最後の30分はみんなでディスプレイのために持ってきた、さまざまな教材、こま、振動子、やじろべい、偏光板などを楽しんでもらい、内容盛りだくさんの " K小学校おもしろ理科先生 " を終了しました。
子供たちの満足そうな笑顔を見ていると、次回が待ち遠しくなりますよね。K小学校のみんな、そして付き添ってくれた保護者、先生。来年もまた、お会いできるのを楽しみにしています。
今回は声をかけてありがとうございました、また呼んでね。
★★★ 皆様、2024年はお世話になりました、、、
当事務所も3年目に突入し、新しいことにもどんどんチャレンジしていこうと思っています。
引き続き、応援よろしくお願いします!!! では、良いお年を