ドイツの街歩き:ルターが生きた街(Wittenberg)
" 週末にWittenberg に行ってきたよ。Lutherhausは博物館になっていて、当時の壁とか調度品は遺跡みたいに保存されていたんだよ。" いつものように同僚に話していたら、" あそこに行ったんだ、あそこにはうちのお婆さんも住んでいたんだよ。" って、確かに全体を見ると、アパートのような建物だったような。綺麗な中庭もあったし。こちらは凄いよね、何百年も前にできた建物を今も使っているんだから。
というわけで、今回は3つあるLutherstadtの中の一つLutherstadt Wittenberg(ヴィッテンベルグ)を訪ねました。場所は、BerlinとLeipzigの中間地点、Dresdenからだと約160km、車で2hくらいの街です。
車を止め、ユネスコの世界遺産に登録されているLutherの足跡をめぐります。まずは、一番のお目当てLutherhaus(ルターハウス)。さすがにLutherstadtと謳うだけあって、垂れ幕があり、すぐに見つけることができます。中は博物館になっていて、当時の暮らしが見て取れます。元々修道院として建てられたここは、Lutherが結婚して、一家が暮らしていた建物で、1階がルター学校として使われていました。ここで説教をしていたようです。
写真にある四角いタンスのような調度品は当時の暖房器具で、Lutherは夕食後この部屋で語り合ったそうです。中庭にはLutherの奥さんの像もあり、カトリックの教えに抗いながらも人間らしい暮らしを追い求めたLutherらしさを感じ取ることができます。
ではAltstadt(旧市街)を進みMarktplatz(マルクト広場)まで歩きましょう。広場に近づくと白っぽい2つの塔が印象的なStadtkirche St. Marien zu Wittenberg(聖母マリア教会)が見えてきます。ここはLutherがドイツ語で聖書を読み上げた場所として語り継がれています。広場には、綺麗な市庁舎を背に共に宗教改革を進めたLutherとPhilipp Melanchthonの像が鎮座します。Eislebenの市庁舎前にあった像の方が彫りが深く、険しい表情だった気がします。いずれも恰幅が良く、尋常じゃない風格、威厳を放っていますよね。
次はこの街のランドマークとも言うべきSchlosskirche Lutherstadt Wittenberg(ヴィッテンベルグ城教会)へ行ってみましょう。Schloss通りを進むと大きな塔が見えてきます。ここが、宗教改革の聖地とも言うべき教会ですね。ここで大ショック。なんと訪れたのは2016年で、あっちこっち工事中で閉鎖され中に入ることができません。来年2017年は宗教改革から500年の記念の年、多分それを控えての改修工事なんでしょう。中には、Lutherが眠っているんですよね、残念です。でも仕方ありません。ただ、柵越しではありますが、有名な95ヶ条の論題が貼り出された扉は見ることができました。
後ろ髪を引かれつつも、気を取り直してランチにします。そうです、まずはイタリアンレストランを探さなければ。先ほどの道を戻ると、途中でTRATTORIA TOSCANAという店を見つけました。まさにイタリアンの王道、Toscana料理を頂けるようです。でも、技術者はいつものアーリオオーリオとビール(ノンアル)です。味は説明不要と思いますが、もちろん満足しLutherstadt Wittenbergの旅を締めました。
世界遺産を有する街だけあって、町の中は建物も道路も綺麗にしているところが、非常に好感の持てる街でした。
絶対、また行かなきゃ。。。