ドイツの街歩き:ハンザの都(Lübeck)

ハンザ同盟を詳しく知る訳ではないですが、当時この街がハンザの女王と呼ばれ隆盛を極めたという話は、旅行好きであれば一度は耳にします。その歴史の象徴であり、この町のランドマークでもあるホルステン門は、今ではMuseum Holstentorという博物館になっています。みんなLübeckのことは知らなくても、この門は目にしたことがあるのでは? 微妙に傾いたこの変な門は、技術者にとってはなんとも気持ち悪さが印象に残ります。意味もなく、むしょうにこの門を見たくなりFehmarn島からの帰り道、立ち寄ってみました。

雨だったので、街歩きをするにはちょっとどうかなと思い、まずは観光案内所で雨宿りすることにしました。いろんな所から来ているんでしょう、さまざまな言語が飛び交い、賑わっています。窓辺にはなにやら意味ありげな、ねずみを頭に乗せた像が置いてあります。どんな意味をもつ像か知る由もありませんが、ねずみが英雄となったとか、そういった類の伝説に違いありません。しばし暖をとって、街に向かいました。

Lübeckは城塞都市なんですかね、地図で見ると周りが川で囲まれ、島のようになっています。その西側に位置しているのがHolstentorです。写真で見ると門の中央を通り抜け街に入るのかと思いきや、車道はその脇を通ります。門の中央は歩道になっているんですね。コインパーキングに車を停めて、街を散策してみます。

まずは、Museum Holstentorに行ってみましょう。中に入ると、大きな吹き抜けになっており、帆船の模型が空中展示されています。栄華を極めた頃の展示物も多く、当時を感じ取ることができます。でも、部屋が大きなせいか、すぐにみ終わってしまい、ちょっと肩透かしですね。せっかくなので、他に有名な建物はないかGoogle Mapで確認してみます。すると、やはりこの街も市庁舎と教会が有名みたいです。

街はレンガ作りの建物が多く、ここが港町であることを改めて感じます。尖った小塔が並び、円形にくり抜かれた壁が象徴的なのは市庁舎です。なんとも個性的ですね。市庁舎前の広場にはスケートリンクが設営され、みなさん楽しんでいます。街中にあるこの小さなスケートリンクは、ドイツの冬の定番ですよね。

市庁舎の横の方には、大きな教会が見えます。残念ながら工事中で中には入れませんでしたが、覗くと白い壁の大きなホールが印象的な、綺麗な教会です。St. Marien Kirche(聖マリア教会)ですね。Holstentorに向かってLübeckの街に近づくと、左側にSt. Marien Kirche、右側にSt. Petri zu Lübeck(聖ペトリ教会)が見えます。Holstentorも、市庁舎に取り付けられた塔も含め、この街の塔は妙に尖っていますよね。意図的かどうかはわかりませんが、レンガ作りの建物と、尖った数々の塔。この景観はドイツの中でも特徴的ですよね。

しばらく街をぶらついていましたが、雨はまだ上がりません。日も暮れてきたし、そろそろ、次の目的地、ハンザ同盟では敵対していたとされる港町Rostockへ移動しましょう。。。次回へ続きます。