ドイツの街歩き:広大な公園と城(Bad Muskau)
ゴルフ場のように芝が広がるこの広大な公園は、ユネスコ世界遺産に登録されているFürst Pückler Park(ムスカウ公園)です。ただただ広いこの公園の一角、国境を流れるNeisse(ナイセ川)を分岐して形成されるSchlossteich(池)のほとりにNeues Schloss(城)がそびえます。この夢のような景色を見に、Bad Muskauまでやってきました。
Dresdenから北東に約100km程、ブログでも紹介したマスタードで有名な街Bautzenから北に50kmくらいのところにBad Muskauは位置します。鉄道が通っていないので、車で訪れるしかありません。観光客にとっては、なかなか訪れるにはハードルが高いかもしれませんが、レンタカーを借りればDresdenから日帰りで、このドイツでも指寄りの美しい景色を堪能できます。
技術者は温泉が好きだという話は何度もしていますが、名前にBadがついているので、もしかしたら温泉も楽しめるかもと思いやってきましたが、勘違いでした。名前だけだったようです。国境に位置しているせいか、ここにいると林の彼方から敵が攻めてきそうな雰囲気。中庭の先には、林の向こうに向かい睨みを効かせるが如くライオン像が設置されています。まあ、睨みを効かせても、この平坦なところに築かれた城であれば、即刻陥落だろうなと真面目に考えつつ、ベンチに腰掛けていました。今日は、天気もいいし、暖かく、絶好のコンディション。湖の周りをゆっくり散策できます。
折角なので城の中に入ってみましょう。入場券を購入し、中に入りますが、すぐにこのNeues Schloss(城)が最近の建物で、歴史的建造物でないことが判明します。まあ名前がそうですからね、やはりなという感じ。でも、そんなことはどうでも構いません。中を巡り、頭の上から外を眺めると、気分爽快。地平線の彼方まで見渡すことができます。あの林の向こうはポーランドなんですね。なぜでしょう、もう冷戦後30年以上経つのに、旧東側の国を思うと郷愁を誘いますよね。
観光客が少ないせいか、地元の方がのんびりと湖の周りや、川のほとりを散策したり、談笑したり。そういった風景が街に溶け込んでいます。いかにも幸せな佇まいのBad Muskau。立派な城と池さえあれば訪れる価値は十分です。さあ今日は、このまま国境沿いをドライブし、遠回りしてDresdenに戻るとしますか。。。