ドイツの街歩き:ツェッペリンの夢(Friedrichshafen)
Bodensee(ボーデン湖)を南に見ながら走るドライブは、実に気持ちの良いものです。今日は、Ferdinand Adolf Heinrich August Graf von Zeppelin ながい…(ツェッペリン伯爵)が活躍した本拠地Friedrichshafenまで足を伸ばします。
天気は良いのですが、今日は風が強いです。目的の港町Friedrichshafenに到着し、湖畔まで歩いて行くとすぐに博物館 Zeppelin Museum Friedrichshafenが目に入ります。中は、約100年前に活躍した飛行船に関する展示物で溢れ、盛んに使用された歴史が垣間見れます。特に、大型飛行船(大きいものでは全長が200mを超えるものも)の内部を再現した展示は見応え抜群。力ずくで、この巨大な構造物を飛行させた当時のパワーに圧倒されます。最後は、その巨大さが仇となり姿を消していく羽目になりますが、今思うと、よくこんな危険なものに乗船したなと、当時の富豪達の好奇心には驚かされます。
博物館を見終わって外に出ると、桟橋の向こうに大きなやぐらが確認できます。どうやら展望台のようなので、登ってみることにしました。こういうものがあると、何はともあれ登りますよね。登ってみると、絶景じゃないですか。風で波立った湖を遠くまで眺めることができます。身の危険を感じるほど風が強くなってきたので、程々にして次の目的地に向かうとします。
次に訪れたのは、Friedrichshafen近郊にある技術博物館 Dornier Museum Friedrichshafenです。こちらは、やはりFriedrichshafenを本拠地としたDornier Flugzeugwerke(ドルニエ航空機製造)を記念した技術博物館。得意とした多発の飛行艇が多数展示され、迫力のある独自の世界観に触れることができます。
他にも、衛星や、望遠鏡などの展示もあり技術者としては、心地よいかぎり。何時間でも見ていられます。
この2つの博物館を見ただけでも、いかに当時のドイツの航空技術が優れていたか、当時の栄光をひしひしと感じます。でも、結局は敗戦国となったがために日本同様、戦後ドイツの航空機製造は荒廃の一途をたどるのですが。。。技術力って、技術者の意図とは関係なく戦争と直結してしまうんですね。いつの日か、とんでもなく強力な防衛技術が生まれれば、技術者冥利に尽きるのでしょうが。。。そういえば昨日のニュースで、ドローンを無力化する装置を日本企業が作ったと紹介していましたね。まさに破壊技術と防衛技術のせめぎ合い。技術者が新技術を創出し続ける限り、平和を維持できるということ。そういうことですよね。。。