ドイツの街歩き:磁器と城の街(Meissen)

Dresden近郊の街Meissenは、言わずと知れた磁器の街。市内には、製造工程を実演しながら説明してくれる博物館もあります。その透き通るような白い磁器に魅了され、ここには、ドイツはもとより世界中から多くの人が訪れます。でも、この街は磁器だけではなく、城も有名なんです。Dresdenからは近く、技術者も何度となく訪れている街ですが、特別に思い入れがある街でもあります。

実は赴任する際、まず最初に行うのが住居探しなんですが、会社にも近いのでMeissenにしようと思っていたのです。こじんまりとした街で、総務の担当者も " 良いんじゃない、いい街ですよ " って言ってくれていました。。。でも結局は、変にリスクを負うことは避けようと、赴任者が全員居住するDresdenになってしまったのです。でも技術者は、美味しいいイタリアンレストランがあるので、何度も訪れていました。以前も話しましたが、ドイツのイタリアンレストランは、イタリア人がシェフを務めているところが大半で、とても美味しいのです(ちなみに、スペイン料理もギリシャ料理もそう)。多分、ドイツで商売した方が儲かるんでしょうね。

Dresdenからは、Elbe(エルベ川)沿いにMeissenerlandstrasseをひたすら進んでいくだけで辿り着けます。ただし、取締用のカメラ沢山設置してあるので注意して。この道沿いの景色も実は素晴らしく、川向こうに立つ家々と、川が織りなすのどかな佇まいに癒されます。

程なくすると、小さな街に到着し、街を見下ろす丘の上に城が聳えています。Albrechtsburg Meissen(アルブレヒト城)です。Heinrich Ⅰ(ハインリッヒ1世、ドイツ王)が1000年以上も前に築いたこの城は、現存する居城としてはドイツ最古、城内は博物館になっており当時の栄華を感じ取ることができます。けっこうな坂道、階段を上り詰めたところに城は建っているのですが、いまいち素直に感動できないのは、幽閉?されていた磁器職人たちの歴史に同情するためか、それとも晴れ渡った空とのコントラストが極端なためか、登ってきた疲れか。。。やはり、城よりもMeissenの街自体が好きですね、私は。

というわけで、下界に降りてくると綺麗な城を拝めることができます。やはり、川向こうの河原から見るこの城が一番。この景観こそがMeissenの財産じゃないですかね。ずっと守り続けていってもらいたいものです。

全く余談なんですが、Dresdenに戻りいつものスーパーへ行き、コーヒーのお供にチョコレートケーキを購入しました。ところが、開けてがっかり。中に入っていたのはケーキではなく、カップケーキの材料だけ。奇しくも、人生で初めてケーキ作りにトライすることになってしまいました。でも、オーブンで焼いたら、これまたびっくり。うまく出来てるじゃないですか。翌日、会社のみんなに自慢しながら食しました。簡単な解説書さえあれば、何事も出来ないことはない。。。まさに、問題解析ツールと一緒ですね。


美味しそうでしょ。ではまた。。。