大学院生の講演

昨日、機械学会関東支部主催の講演会を覗きに茨城大学(日立キャンパス=工学部)まで行って来ました。東海村は隣町なので、車ですぐに行けるのですが、茨城に移り住んでから行ったことはなく、今回が初めての訪問となりました。技術者の自分としては意外ですが、この機会がなかったら、一生訪れなかったかもしれません。でも、今回は多くの学生がどんな研究をしているのか、茨城大学以外の研究者含め興味津々で伺いました。あまりこういう出来立てほやほやの話は聞く機会はありませんからね。そして、今回のプログラムの中でも特別講演は、以前、お誘いを受けたことがある企業の方(多分幹部の方)で、どんなお話をされるのかも楽しみにしていました。一体、どんな会社なんだろうという。。。

せっかく楽しみにしていた講演会なので、朝イチの発表に合わせて家を出ました。台風の影響で朝から本降りの雨、せっかく先週ワックスをかけたばかりなのにって、ちょっと憂鬱な気持ちで出かけました。とりあえず、守衛さんに駐車場の場所を聞いて、会場の近くに車を停めることができました。でも、なんでこんな場所に大学を作ったんですかね、交通の便がとんでもないです。駅からはバスが出ているそうですが、学生さんも不便でしょうね。日立多賀駅からも日立駅からも遠く、気軽に立ち寄れるような場所ではないですね。まあ、大学なんて大体郊外にありますからね、普通なのかも。

まずは受付を済ませて、目当ての講演を聞きに第7室に入りました。するといきなり、びっくり。聴講者はまばらで、ほとんど発表者の関係者と主催者+αという感じ。日本全国の機械学会員むけに案内を出していたと思われますが、いつもこんな感じなんだろうか?主催者側も、発表者側もなんの違和感もなく、淡々と講演を進めていましたので、こんな感じがデフォルトかも? いやいや、そんなはずはありません。今日は多分台風の影響で、ほとんどの方がキャンセルしたためでしょう。講演後の懇親会も中止になったようだし。うん、そうに違いありません。

講演は大学院生らしく、当たり前ですが、とてもニッチなテーマが続き、非常に楽しめました。今回は特に私の専門領域、摩擦摩耗関連のテーマも多かったですからね。面白かったです。彼らの発表を聞いていると、なんだか学生の頃を思い出し懐かしい思いもしました。多分、担当教官から与えられた研究テーマなんでしょうね。みなさん上手に発表していました。というか、担当教官、事務局の連携もありスムーズにプログラムが進んでいきました。そう、淡々と。終わってから悟りますが、この講演会は若手研究者の発表実績を作る場なんですね(多分)。私以外には、正員で外部(発表グループと事務局+ホームの茨大以外)から参加されている方はほとんどいなかった印象です。という訳で、知り合いにも会わなかったし、なんともアウェー感満載で、少々居心地が悪かったのも事実です。

ところで、みんな楽しみながら研究しているんだろうか?淡々と発表(練習なのか?)を進める彼ら。マナーなのか、当たり障りのない?質問で彼らを守る質問者。気迫のようなものが伝わってこなかったのが、少し残念でした。折角の機会なんだから、もっともっとアピールすればいいのに。まあ、あくまでも私の印象ですけどね。卒業したら、研究者になるにしても、企業に勤めるにしても面倒なことはいっぱいあります。大丈夫かなあ。頼むから、簡単に諦めない人間になってくれよって、願うばかりです。

さて、昼食は、キャンパス内の生協を利用させてもらいました。味はさておき、ワンコインでお釣りもきました。独特の匂いといい、プラスチックの食器をガラガラと処理する音といい。懐かしい思いが込み上げて来ました。そうそう、生協ってこんな感じだよね。もう、40年前にもなるけど、ついこの間のように蘇ります。そんな余韻に浸った後は、お待ちかねの特別講演

講演が始まるや否や、なんと、失望に襲われました。この方、最近某有名アルミメーカを定年退職し、今の会社に再就職されたようで、当然講演の内容はアルミの話題がメイン。自身の経験をもとに、若手技術者にさまざまな提言を投げかけていますが、それは以前所属していた会社での経験からです。最近のアルミ成形技術や、品質問題、海外赴任時のご経験など、面白い話は聞けました。が、私が心待ちにしていた現所属会社の話題は、ほとんどなし。会社概要の紹介だけで終了してしまいました。見事に当てが外れてしまいました。せっかく雨の中来たのに。。。

その後も併せて、合計12件の講演特別講演を聴講させていただき、今日は腹一杯、でもちょっと消化不良のまま帰途につきました。まあ、こんなこともあるよね。

今回は、他愛のない話で、ついつい長くなってしまいました。 ではまた。。。