拒絶されてしまった

当事務所が申請していた2件目の特許が、拒絶査定を受けてしまいました。


やはり、そう簡単にはいきませんね。

かといって、せっかく時間をかけて書き上げ、当事務所にとっては少なくないお金を払って申請した特許なので、簡単に諦めるわけにはいきません。

という訳で、先週、審査官と拒絶内容の確認と今後の対応について面談を行いました。もちろん私にとっては初めてのことで、不安いっぱいでしたが、INPIT(知財総合支援窓口)のサポートも頂いて、準備万端で臨んだつもりでした。 ところが、、、

審査官が次々と提示する先行文献に、あえなく撃沈。何を言っても、発明の新規性、進歩性を理解していただけません。
こんなに、素晴らしい技術なのに、どの先行文献に比べても明らかに実用的なのに、、、って思っていても、なかなか技術的特徴を認めていただけません。要は、私が思っている技術的特徴は、全て先行文献に係る設計事項の範囲内だという見解なんですね。

うーん、困りました。これでは、せっかくの価値創造を世の中に問うことはできません。

そんなこともあって、ここ数日は憂鬱で、補正書の中身をどうするかで頭がいっぱい。なんとか、先行文献との違いを見つけ、技術的特徴に結びつけなきゃって。あーでもない、こーでもないって考えた末、出来上がった補正書をみて、まあこれでダメなら諦めるしかないというところまで仕上げました。

さて、思いは通じるでしょうか。。。明日、一途の望を持って、電子出願システムで補正書意見書特許庁に送ります。

でも、当たり前ですが、特許も全て自分でやってみると、色々わかることがいっぱいあります。前の会社では、明細書を作成しても、仕上げや補填は弁理士さんがやってくれるし、拒絶されてもうまく対応策を講じてくれるし、当たり前ですが出願申請にかかる手続きも全てお任せだったので、すごく新鮮。今更ながら良い経験になってます。これも、事務所の仕事に活かせれば何よりですね。

この特許の中身は、まだ言えませんが、幸運にも登録査定されたらお教えします。
目から鱗の、とびっきりの発明なんですよ。 って思っているのは、私だけかもしれませんが。。。

ではまた。。。