カイロス打上げ失敗??
昨日、カイロス2号機の打ち上げが行われましたね。
世間では、打上げ失敗と大々的に報じられていますが、気にせず次回に期待したいと思います。
数少ない、日本のロケット打上げ企業ですからね。暖かい目で見守りましょう。
さて今回は、噴射ノズルの異常で姿勢がコントロールできず、自動破壊システムが作動したそうです。
衛星の制作に関わった方々、スペースワンおよび関連企業の方々は残念だったでしょうが、事故も起きなかった様ですし
運用面ではパーフェクトだったのではないでしょうか。拍手を送りたいです。
これから原因究明と対策を行い、次回打上げに活かすことになります。これを繰返すことで、どんな技術も玉成されていくんですね。
ただ、このような " まとも?" な開発プロセスを踏むことが正しいかどうか、悩みどころです。善悪は別としてですが。。。
何を言いたいかというと、得てしてそういう開発プロセスを踏むと玉成するまで非常に長い年月がかかります。なので、この場合、
臭いものに蓋をするように、ほどほどの対策で次の打上げを早期に実現することも選択肢かもしれません。第三者が判断できるものではないですが、多分スペースX社などはそうして技術を玉成してきたような気がします。(まあ、この場合玉成という言葉は正しくないかもしれませんが)
お金をかけることができるからだと言われれば、それまでですけどね。。。
では、日本人技術者としてはどう考えるか?
予想するに、" 原因究明と対策を効率よく(早く)行なって、完璧な対策の元でリベンジを図る。" となるでしょう。王道ですよね。効率よく(早く)というところがミソで、" もれのない要因抽出と潰し込みを前提として、早くということです。" 実は、これができる企業が意外と少ないのです。
機械と名の付くものを設計しているのであれば、FMEA /FTAは既に存在しているはずで、このご時世、自動的に要因の絞込みは行えます。これが素早い原因究明と対策を実現してくれるんです。問題が起きてからFTAを作り始めているようでは、既に開発システム自体が破綻していると言わざるを得ません。問題はFMEA/FTAの運用システム。流石に、スペースワンは大丈夫でしょうが、日本企業にはもっとFMEA/FTAをうまく運用してもらいたいです。
まあ、当事者は気がついているとは思いますが、、、日本の企業には、もっとフットワークよく問題解決してもらいたいですよね。
ロケット開発のような、複雑で高度な技術を駆使するシステムこそ日本人技術者の得意分野のはずなのに、何か本流ではないところでいつもつまづいている様な気がします。本当に勿体無いことですよね。
いずれにしても、カイロスの早期リベンジを祈り、応援しています。
ではまた。。。