ドイツ島巡り:ミサイル&リゾート島(Usedom)

前回紹介したRügen島の南に位置するポーランド国境の島、Usedom島が今回の訪問地です。第二次世界大戦時、ミサイルの開発拠点があった島です。ストリートビューで見たところ、軍事博物館とビーチリゾートが共存する妙なところで、普通じゃない感じが好奇心をそそります。

島に入るとすぐ、島名でもあるUsedomという町を通り過ぎて、砂州のような細長い部分をひたすら北上し、ミサイルの開発拠点だったPeenemundeを目指します。気合を入れて早く出発したので朝9:00くらいには到着しました。まだ博物館の入館には早すぎるので、近くに係留してあるU-bootを見にきました。ドイツは至る所にU-bootが博物館として展示してますが、場所によってタイプがいろいろで面白いですね。ここUsedomに展示してあるU461は随分と旧式で無骨。ミサイルの発射官までまで備えています。水面付近にはフジツボなどの付着物もいっぱいで、係留期間の長さを物語っています。客は私だけ。ゆっくりと艦内を見学させてもらいました。

次はいよいよ歴史博物館。まず目に入ってきたのがV2ロケットの実物大模型(模型とは知らなかった)。ハリボテですが、真下に入ってみるとその大きさを実感します。当時、5000発以上生産され500発以上ロンドンに着弾したそうです。当時は迎撃システムなんてなかったから、恐怖だったでしょうね。でも、この開発拠点も連合軍の空爆で破壊され、700名以上の科学者、技術者が犠牲になりました。凄惨な歴史が、広くて寒々しい建物、鉄骨、展示物から感じ取れます。

見学ツアーに参加し、館内を一巡りしました。中は製鉄所のような雰囲気、部屋がいくつもあって歴史展示物も盛りだくさんです。それにしても屋上からの、景色は絶景だったなあ。

しばし国同士の争いに翻弄された技術者たちに想いを馳せ、今日の宿となるHeringsdorfをめざして南下します。ナビのおかげで迷いなくホテルに到着しました。チェックインし、ベッドに横になると寝てしまい、すでに夕飯が始まっている時間。まずいまずい、遅れてレストランに行くと案の定すごい人混み。相席になってしまいましたが、こちらでは普通。名物だという鶏肉のソテーのようなものと、Weizenbierをゆっくりと楽しみました。

翌朝、ビーチリゾートのAhlbeckにやてきました。タイミングよくビーチのすぐ近くに駐車することができました。ラッキー! 写真を載せますが、この海に突き出た桟橋のようなものを見たくてここに来たんです。

それにしても、北側とは違い、すごい賑わいで、リゾートであることを実感します。ここを訪れたら絶対食べた方がいいとドイツ人スタッフが教えてくれた、ニシンのバーガー(名前は忘れましたが、塩辛くて日本人は絶対癖になりそう)を食べて、帰路につきました。スピード違反はなしで済みました。