ドイツ島巡り:僧院の島(Reichenau)

宗教都市として栄え、今も多くの歴史的建造物が残るKonstanzは、小生が訪れたかった街の一つです。今日はその道すがら、世界遺産に登録された三つの教会をみにReichenau島を訪れました。

あいにくの雨。島に渡る一本道を走り抜け、まずは最初の目的地、St.Georg教会を見学します。誰もいない教会に入ると、薄暗いホールの壁と丸天井に、宗教壁画が浮かび上がります。近年修復されている様ですが、色は薄く9世紀からの歴史を感じます。

二つ目の教会は、St.Maria und Markus修道院です。島のメイン通りから少し入ったところ、スクラップ工場(の様な所)と花畑に隣接する所に見つけました。昔ながらの佇まいを維持する教会ですが、周りは時と共に変わっていくんですね。工場とのコントラストが歴史的意味を物語ってくれてます。精神性を受け継ぐために、教会はこれからもその姿を維持していくんでしょう。存在を、今を生きる人間に委ねて。
さて、教会の中は、アーチでつながれた柱でホールが囲まれ、洗練された佇まい。壁画もなく落ち着いた感じです。

最後に訪れたのは、島の奥まったところにあるSt.Peter und Paul教会。こちらの見どころは、天井全体に施された彫刻と、丸天井に描かれた宗教画。三つの教会の中では装飾も凝っていて、一番荘厳なイメージ。うーん、もっと勉強してから来ればよかった。感性に知識が追いつかず、ただただ見るだけになってしまった。残念。St.Peterということは、ここもカトリック教会。そういえば何年か前に、イエスキリストの生涯という映画が公開されましたが、そこに登場したPeter(ペトロ)を思い出しました。登場人物の中では人間味に溢れ、人間そのものという感じ。実は、この方が初代ローマ教皇となります。なので、すごく印象に残っています。
などど感慨に耽りながら、僧院の島を後にしました。次回で、ドイツ島巡りは終わりかな。