ドイツの景色:確かに何かいそうな山(Brocken)
今回はBrocken現象、魔女伝説で有名な観光地Brocken山にしました。旅する技術者では、滅多に取り上げない有名なところです。以前ブログで掲載したHarz山麓の主峰?ですね。Google mapで検索していると、SLも走っていて面白そうな感じ。どんなところか訪れてみたくなりました。ただ、SLにはどこで乗ればいいのかよく分かりません。Mapを目一杯拡大して、航空写真モードで駐車場のありそうな駅を探します。
そうするとSchierkeという駅が目に止まりました。近くに大きな駐車場もあり、車を停めてSLに乗れそうです。14号線から36号線に分かれ、Wernigerodeをかすめて山の奥に入っていくと第一の目的地Schirerkeにたどり着きます。駐車場に車を停めて、山道を登っていき程なくするとSLの駅が見えてきました。あれ?車が停めてあります。台数は少ないけど、駐車場があったんですね、見落としていました。
気を取り戻して、まずはSLの時刻表を確認します。まだ時間が早いので帰りの本数も多く、心配ありません。往復切符を購入し、いざSLに乗り込みます。考えてみるとSLには別に興味があったわけでもないし、乗ったのは初めてかもしれません。記憶がないということは、多分初めてなんだろうなあ。SLは山腹をなぞるように登っていきます。並行して山頂に向かう道路をみると、大勢の人が山頂までのハイキングを楽しんでいます。確かに眺めは最高。ほとんどが針葉樹で、合間から時折青空が覗き爽快そのものです。こちらのSLは走行中デッキに出ることができるので、しばらくそこで外を眺めていました。
30分くらいは乗りましたかね、しばらくするとSLはBrocken山頂駅に到着です。麓の天気が嘘のように、霧が立ち込めてきては、また晴れての繰り返し。結構寒いです。でも、いかにもBrocken山らしい天気で、何かいそうな雰囲気を感じ取ることができます。しばし機関車の連結作業を眺めながら、ハンバーガーとコーヒーで一休み。昼食を楽しんでいました。
山頂には電波塔のようなものや、観光案内所、ホテルなどがありますが、ここにきたらまずBrocken現象を生で確認しなければなりません。しばらく太陽を背に雲を眺めていましたが、なかなか魔女は現れてくれません。もっと手前まで霧が立ち込めないと無理なんですかね?今日は、晴れたり霧が湧き出たりと絶好のコンディションだと思ったんだけど、残念。あきらめましょう。
ここは山頂と言っても、どこかに尖ったピークがあるわけではなく、広い公園のように芝生が広がっています。山頂を示す石碑がなければ山頂かどうかさえ分かりません。帰りのSLが出発するまでは、まだ時間があるので山頂をブラブラ散策します。山頂は枠で囲まれており、外側は立ち入り禁止になっているようです。平たい山頂なので、ここからは景色がよく見えません。下界を眺めるという感じではないんですね。
ここを訪れる人は山頂の眺めを楽しみにくるというより、登山を楽しんでいるようです。時間をかけてトレッキングで山頂を目指し、山頂のホテルで一泊してSLで下山するとう感じでしょうか。天気が良ければ、夕日とか朝日とか、多分、夜には満天の星空を眺めることができるはず。それも確かにいいですよね。しばらく山頂にいたら、寒くなってきました。カフェオレを飲んで、下山するとしましょう。
まだまだ、旅する技術者は続きます。。。