ドイツの街歩き:アインシュタインの泉(Ulm)

私が勝手に敬愛する科学者アインシュタインは、ここUlmで生まれました。でも翌年、アインシュタイン一家はMünchenへ引っ越すので、彼自身は思い入れはそうないと推測します。でも、生まれた街がどんなところなのか、その空気に触れてみたくて訪れてました。そこは、近代的な中にも美しい運河が残る落ち着いた街でした。


早朝に到着し、駐車場を探していると、偶然なにかの博物館を見つけました。パンの博物館だそうで、こじんまりとした手作り感満載のところ。小麦の説明や、ドイツにおけるパンの歴史が紹介されています。パンかあ。。。技術者には、さっぱり頭に入ってきません。お客さんが結構いるので、皆さん興味はあるんでしょうね。もう、十分。アインシュタインの足跡を探しに、まずは駅前に行ってみましょう。

その街の売りは、駅前に行くべし!宇都宮の餃子、水戸の黄門様、駅前に行くとその街の売りがモニュメントになっていますよね。ガイドブックには、アインシュタイン生誕のモニュメントがあるはずなんですが。。。通りすがりの学生に聞いても " 分かりません " と、なんともそっけない対応。でも技術者はめげません。別の人に聞いてみます。すると、 " そこにあるじゃないですか " と指さします。えー、これ?何やら茶色くて四角いモニュメントがそれらしいです。確かに、アインシュタインがここで生まれたと書いてあります。Ulmで生まれたのは間違いなかったようです。さあ、次は有名なアインシュタインの泉を見に行きましょう。

Google mapを頼りに探していますが、なかなか見当たりません。なんと、アパートか学校の敷地のようなところの中庭にありました。ここ、入ってきたけど大丈夫かなあ?人気もないし、ちょっと不安。近くに何か黒い物体があることは気がついていたのですが、反対側を覗き込んでやっと分かりました、アインシュタインの泉! なんで、こんなところに? この場所とアインシュタインの関係性が謎ですよね。


次は、Ulmer Münster(ウルム大聖堂)で、ステンドグラスに描かれたE=mc²を探しに行きましょう。うひょー、街の中心の広場にどーんと建てられていて、近づくとその高さが際立ちます。携帯ではどう撮っても画角に収まりません。苦労して、なんとかそれらしい写真を撮ってみました。訪れた2015年は、補修工事が行われていてずっと上まで足場が組まれていたので、裏側に回って撮りました。このショットは貴重ですよ、みなさん表側を紹介してますから。当たり前か。

それはそうと、ステンドグラスを次から次と、目を凝らしてE=mc2を探します。すると、やっと確認できました。写メ撮ってみましたが、小さ過ぎて、拡大してもさっぱり分かりません。残念!

せっかく教会まで来たので、塔に登ってみます。教会堂としては世界一の高さを誇るそうで、約162mあるそうです。さあ、141mのところまで登れるそうなので、いざトライ!エレベータはなく、なんと768段もの階段を自力で登らなければなりません。時間もかかるし、さすがに堪えますが、なんとか階段を登り切って、外を眺めるとUlmの街を一望できました。まさに、街を見下ろすとはこのこと!お馴染みの赤い屋根で街は埋め尽くされ、その間をゆっくりとドナウ川が流れます。川の向こう側は、実はNeu-Ulmという別の街。橋を渡ったところに、今夜のホテルも確認できます。疲れも忘れ、しばし景色を楽しみながら達成感に浸っていました。


教会から降りると、もうお昼。教会の隣に、ガラス張りのレストランがあったので、ランチにします。今日は、頑張って登った自分にご褒美、肉に決めました! 見た目通り、味は抜群!ゆっくりお茶まで楽しみ、レストランを後にしました。


このへんが街の中心部なんでしょう、例の如く時計がついた市庁舎(たぶん間違いない)を見つけました。そしてホテルへの帰途、川へと降りていくと、途中、小さな運河に出逢います。なんとも静かで、落ち着いた雰囲気。流れが緩やかなので、そこにいるだけで気持ちも穏やかになります。


Ulmかあ、所々でアインシュタインを感じることができましたが、訪れてみて関係性はそんなにないということも分かりました。ここは、心休まる水辺の街!Münchenからも近いし、手頃な観光スポットなんですね。