Japan Mobility Show って

昨日、Japan Mobility Show行ってきました。モーターショーの時代に何度行ったことはあるのですが、ていうかスタッフとして参加もしていたので雰囲気は予想していたんですが。。。変わりましたね、色々な意味で。今年は、コロナ明けとあって久々の開催、100年に一度の変革期つまり電動化へのシフト、ライフスタイルの変化に呼応した移動形態の多様化など、さまざまな要素が相まって所謂モーターショーとはかけ離れてきた感がありますよね。まあ、だからMobility Showなんだろうけど。一通り回ったら、どーっと疲れてしまいました。

まずは入場前、当日券を買おうかと思ったら ” 当日券は購入できません ” とのアナウンス。まあそれは良いとして、スマホでの購入方法もっと簡単にしてほしいですよね。お客さんの立場で考えれば、〇〇ペイで入場券発行してくれればそれで良いのにって思ってしまいます。スマホ持っていない人は門前払いだったのかな。入場口前でスマホ片手に悪戦苦闘している人(やはり年配者とか多かったかな)で溢れていましたよ。アプリもいまいちかな、テーマ毎に紹介しているので、小生のように行きたい企業ブースがどこにあるのか見つけるのが大変でした。いろいろ変わってきたんだなと実感させられました。

まずは機器メーカーのブースを見学しにいきました。HPの事務所概要にも載せてありますが、技術者は昨年自動車部品サプライヤーを退職しました。ここも御多分にもれず電動化に舵を切っていますが、メディアにも取り上げられているIn-Wheel Motorとやらを見にやってきました。目の付け所が斬新で、大いに期待できる技術。さぞかしドーンと派手にやっているんだろうなと思いきや、見当たりません。嘘でしょーって思いながら、説明員に聞くと、こちらですと案内されて目が点になりました。。。なんとも寂しく、コンポーネントを説明するモデルカーに嵌め込まれているだけ。どうしたんでしょう、これで飯を食っていくんじゃないってことか? 聞けば、" 2029年実用化目指して開発中です " とのこと。遅すぎます! そんなことじゃ本流にはなり得ないよー、まあ大々的にPRしなくなったと言うことは、回避できない問題でもあったのか? 同じ会社にいたものとして悔しい限りです。(でも小生が思っているだけで、実際はどうしようとしているのか真意は分かりませんけどね)

そんなこんなで落胆しながらぶらついていると、某軸受メーカーのブースで " ベアリングを組み立ててみませんか " と声をかけられました。確かに昔剥離問題に直面し、ベアリングは分解して調査したことがあるので扱ったこともあるけど、確かに組立てたことはないな。面白そうなので、チャレンジしてきました。クイズ形式になっていて、最初組み立て方は教えてくれず、困っていると手助けしてくれ、要は組み立てる速さを競うようなシステムなんですね。すると、これがなかなか難しい。隣の小学生に負けてしまいました。後から考えると、そりゃそうだよねという感じなんですが、子供の頭がいかに柔らかいか、見せつけられました。某メーカーさんありがとう、楽しかったですよ。記念にもらったボールベアリングは大切にしますねー。

昨夜のサウナで水分を搾りすぎたか、カーメーカーのブースを見にいく前にもうフラフラ、歩き疲れてしまいました。しばし休憩して、水分補給、気を取り直し、いざメインディッシュです。っとその前に、大好きなキャンピングカーブースがあったので、見て回りました。" あーほしいなあ " と思わせる展示車がいっぱい。一旦冷めていた " キャンピングカー欲しい願望 " が沸々と蘇ってきました。やっぱりいつになっても秘密基地的な空間には男子は憧れますよね。何でかは分かりませんが、自分が主になった姿を想像し幸せな気分に浸ります。うちの現実主義者には夢は通じないので、認可は絶対下りません。分かっているのですが、悲しいかな説明カタログは持ち帰ってきました。

さて、やっとの思いでカーメーカーの展示ブースにやってきました。せっかく辿り着いたのに見る前から疲れ気味。広いし、音がすごいし、人がいっぱい。人を避けながら歩かないといけないし、まるでカオスじゃないですか。どのメーカーも音量が大きく、近づかなくてもどんな説明をしているのかよく分かります。100年に一度の変革期ですからね、各社いかに社会と関わっていくのかガンガンと説明しています。でも独自色を全面に出してはいますが、似たようなコンセプトに聞こえるのは私だけでしょうか。多様性重視の社会へ変化していく中、各社とも何が正解なのかまだ模索している様に思えました。そんな中、Nismoのフェアレディに乗れるみたいなので、おーそうかとZオーナーだった小生も近づいてみると、” 予約してますか? " だって。。。カーメーカーのブースはどこもそんな感じ。並ばなきゃいけないんだよね、そうだよねお祭りイベントだもんね。出店だって並ぶよね、納得、納得。

そうそう、近くには、空飛ぶ車の展示がありました。スタートアップ企業の車両展示もありました。福祉車両の前で、移動できることの喜びを車椅子使用者が力説しておられました。100年に一度の変革期って、業界が異常に盛り上がっているけど、受け入れる側はどうなんでしょう? 使用者目線で見ると目指すところは違うんじゃないのかなと思うことも一杯ありました。まあ、良くも悪くも業界色が薄くなって、今までとは違うJapan Mobility Showでした。まだ始まったばかりなので、体力に自信のある方はチャレンジしてみてください。そうそう、事前のチケット購入はMustですよ、お忘れなく。 ではまた。